【ほぼ週刊SCS】 1・2年大学連携理科実験教室 Part1
掲載日:2018.06.30
6月16日に行われた「1・2年生大学連携理科実験講座」を取材してきました。
この講座は、関東学院大学の実験室で大学の機材を使い、大学の先生に教わりながら本格的な実験を行うものです。
毎回2つの講座が用意され、それぞれ希望した生徒が集まります。今回は「銀イオン(Ag+)鉛イオン(Pg+)の分離と検出」の講座の様子をお伝えします。
先生は理工学部生命学系の飯田先生です。まず銀や鉛を周期表から探し出し、どんな物質かを教えてもらいました。続いて器具の使い方を習い、試料を実際に取り分けました。
最初の実験は硝酸銀に水酸化ナトリウムやアンモニア水を加え、白い沈殿ができたり、無色透明に戻ったりする反応を観察しました。
続いて、塩酸を加えてできた沈殿にアンモニア水を加える実験をしました。この実験は有害な気体が発生するためドラフトという装置を用いました。中で発生気体を吸い上げています。危険な実験も大学の先生の指導の下、安全に行うことができます。
続いて、銀鏡反応を行いました。硝酸銀にアンモニア水を混ぜ沈殿を消すところまでは同じですが、フルクトースという液体を混ぜ、60℃のお湯で1分ほど加熱しました。すると試験管内側に銀色の物質が張り付いて固まりました。まさに鏡のようでした。
その後、鉛イオンについても銀イオンと同じような実験を行いました。みんなは銀鏡反応をまたやりたいと先生にリクエストし、もう一度実験させてもらいました。うまくいった人もいかなかった人も、きれいに作ろうと夢中になって取り組んでいました。
先生は「銀鏡反応がこんなにうまくいくことは珍しい」とおっしゃっていました。
今回の実験は中学生には難しいものでしたが、実験をしていくうちに手際よくなっていきました。なによりも生徒達は化学反応に驚き、楽しんでしていました。この講座を通して、きっと理科を好きになってくれると思います。
(SCS2年 Y)