校長のつぶやき(68)特別講座「株と資産運用」の実施


掲載日:2022.07.17

校長のつぶやき(68)特別講座「株と資産運用」の実施

7月25日(月)から29日(金)の5日間、夏休み特別講座「株と資産運用」が開講されます。これは、中学3年生と高校1年生の希望者対象の講座です。

アイザワ証券株式会社様、鶴見支店様にご協力をいただきます。第一線で活躍する方を講師としてお願いし、実践的・専門的な内容を理解し易く展開していただきます。証券会社のプロによる講義で、実際の株式投資を行うためのファンダメンタルズ分析、テクニカル分析等、株の取得や運用に至るまでの基礎的な学びになる予定です。

今年度から改訂された高校の学習指導要領では、生涯の生活を設計するための金融に関する学習活動の充実が求められています。高校必修の家庭科では、お金の管理や運用の仕方など明確に「金融教育」が取り入れられました。特定の科目とはなっていませんが、小、中、高を通して金融教育に関するプログラムが組まれ一貫性のある内容が今回の学習指導要領の特徴です。海外では金融教育に力を入れている国が多くありますが、文部科学省もやっと金融教育の重要性を打ち出した…ということです。本校は、昨年度社会科の授業で中学3年生に金融に関する授業を展開しました。今回は、これに続く特別講座として、「株と資産運用」の学びです。

30年前くらいのことになります。アメリカ西海岸の高校との相互交流で、アメリカに引率、2週間のステイプログラムで滞在した時の経験です。高校教育に中にHome Economy という実学科目があることを初めて知って驚きました。ローンやクレジットの仕組みに関する授業で、その時間は住宅ローンについてでした。当時の「電算」で打ち出された長~い紙の折りたたんだ返済計画票を広げながら、利子のしくみ、返済のパターン、家計の支出の中での割合の授業でした。株式投資に関する単元もありました。高校段階からお金、資産形成などについて学ぶ。国民の主体的な生き方の育成、日本は教育の姿勢で勝てない、知識で後れ、意識が育たない、と焦りを感じたことを覚えています。

六浦中・高は、「教育現場を社会に繋ぐ」という観点で学校全体をプログラムしています。2015年度から進めてきている社会連携、実学的な学び。実社会を見て知って、学びのインセンティブを引き出す…。新しい学習指導要領では探究型の学びが重視されていますが、その「教材」は教科書や参考書からだけではなく、自分たちが生きる社会に多くある。先日7月8日(金)には保護者の皆様のお力添えをいただいて、高校1年生全員を対象に「職業人ガイダンス」を開催しました。13人の保護者の方が13の職業・仕事を紹介してくださいました。ありがとうございました。生徒たちは45分2クール、2種類2講座で自分が知りたい仕事について拝聴しました。普段はお母さん、お父さん…が、実は実際の仕事を語る社会人!それが見える瞬間!に学びが始まる。こうした講座の他にも今年は、日本新聞博物館(日本大通にあります「ニュースパーク」)のイベントにも参加します。

さて、「株と資産運用」はどんな学びになるのでしょう。後日、レポートが上がるでしょうから、また報告します。