カンボジア サービス・ラーニング研修 後半
掲載日:2023.01.07
研修の後半はプノンペンの観光地をカンボジアの子どもたちと訪問しました。
5日目ともなれば、コミュニケーションの術を覚え、生徒たちもすぐにカンボジアの子どもたちと仲良くなります。研修の前半ではどう接してよいか分からず、後ろの方に立っていた生徒も、積極的に手を繋ぎ、一緒に楽しく観光したり、遊んだりしていました。
観光を終えた後、残りの時間では、カンボジアの子どもたちが公園で現地のゲームを教えてくれました。彼らがあまりにも楽しそうに遊んでいる様子を見て、通りすがりの多くの観光客が微笑みながらその光景を写真におさめていました。日本語もクメール語も英語も通じない中、一緒に遊びたいという気持ちだけで、意思疎通が出来て、こんなにも笑顔が溢れる空間が出来ることに驚きました。
最後の振り返りでは、参加した生徒それぞれがカンボジアの子どもたちと接して感じたことを共有しました。カンボジアの子どもたちの純粋な笑顔に惹かれたこと、言いたいことを伝える難しさと伝わった時の嬉しさ、コミュニケーションは言葉だけではないと痛感したこと、3年前に同研修へ参加したリピーター生徒からは、「カンボジアが急成長しているにも関わらず、良い意味で子ども達が変わっていなかったことが嬉しかった」など、それぞれの思いを共有しました。
中学1年生のときから参加し、今回がラスト参加となった高校3年生の生徒も自分の思いをみんなに共有してくれました。この生徒は、コロナの影響で2年間この研修に参加できず、悔しい思いもしましたが、最後に参加出来たことに喜びを感じていました。何回参加してもこの研修が同じ研修になったことはなく、毎回新しい発見、新しい成長があり、それが刺激的で参加したとのことでした。そして、この研修がかけがえのない研修であることを語ってくれました。
この研修が成功裏に終わったのは、たくさんの方々サポートのもと、彼ら自身がより良いものにしたいと自分たちの手で創っていったところにあります。一人でも欠けては今回の研修は成立しなかったでしょう。それぞれが個を持ちながら同じ方向を向いていたからこそ、それぞれが大きく成長する機会となりました。そして、一生懸命参加をしたからこそ、カンボジアの子どもたちやスタッフとの最後の別れの時は多くの生徒が別れを惜しんで泣いていました。
一つ一つが刺激的で、頭が追いつかないほどたくさんのことを感じ、考える研修でした。脳内にあったカンボジアのイメージは完全に覆されるほど発展しており、時折どこにいるのか分からなくなりました。この研修は終わってもその後にたくさんの余韻を残す、そんな研修でした。
本研修実施にあたり、保護者の皆様をはじめ、献品や募金などたくさんの方々のお力添えをいただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
※成田空港に到着すると、なんと保護者の方が横断幕を用意して待っていてくれました!