【選択制グローバル研修】アラスカ研修


掲載日:2024.03.06

選択制グローバル研修のひとつ「アラスカ研修」が、1月28日~2月2日に実施されました。中学3年生~高校2年生までの17名の生徒が参加し、極寒の地で初めての経験をたくさんしました。

1日目

14:00に羽田空港集合。出国手続きを済ませ、16:50にシアトルへ向け出発しました。機内では映画を何本も観たりして、まだまだ皆元気です。
到着後、まずは対岸からシアトルの街全体を見渡します。スターバックスの本社、スターバックス・リザーブド店を見学し、昼食をとりました。いくつかのメニューから選ぶのですが、どれも超ボリュームでアメリカの食事の量に驚いていました。その後、パイクプレイスマーケットで見学と自由時間。スターバックス1号店では行列ができていましたが、生徒たちもここでしか買えないグッズを買ったりブレンドを飲んだりしていました。そしてまたバスに乗り、スペース・ニードル、ワシントン大学を見学しました。

この日は、さらにここからフェアバンクスまで移動しました。フェアバンクス空港に着いたのは夜中の00:25。降機するといきなりの雪深い世界、気温のギャップに驚きます。さすがに生徒たちは疲れた様子でしたが、レンタル品の配布・試着をしてから就寝しました。時差もあり、日本を出てから40時間くらい起きたままなので、初日からなかなかハードな旅程でした。

2日目

さっきベッドに入ったばかりのように思えますが、午前中にホテルを出発し、オーロラ鑑賞の本拠地チェナ温泉に向かいました。チェナ温泉は山の中で町には全くお店が無いため、途中のスーパーマーケットに寄って飲料水やお菓子、お土産等の買い物をしてから行きました。アラスカでの日常の物が売っているとあって生徒は興味深そうに見て回っていました。

チェナ温泉は大自然に囲まれた場所で、ヘラジカなども出没するそうです。到着後、夕食やオーロラ鑑賞の時間以外は自由に温泉施設(温泉プール)を利用して過ごしました。
21時頃から、初めてのオーロラ鑑賞をしました。チェナ温泉にはオーロラを鑑賞する部屋があり、各自思い思いに出たり入ったりしながら、夜中の2時頃までオーロラ発生に備えました。5時間ほど粘りましたが、残念ながらあいにく曇り空のため、オーロラを全く見ることができませんでした。

3日目

この日はチェナ温泉でアクティビティを体験しました。ここでは地熱を利用して自家発電したり、温室野菜を栽培したりしています。それら再生可能エネルギーの施設を見学し説明を受けたり、すべてが氷でできたアイスミュージアムを見学したりしました。また、およそ80頭の犬がひく犬ぞりに乗って楽しんだり、犬たちと触れ合ったりしました。予定にはなかったのですが、スキーのアクティビティがあるのを見つけた何人かの生徒たちは、自分たちで申し込みをして参加していました。
マイナス40℃という環境では雪はサラサラで濡れることがありません。しかし、屋外に出るとすぐ鼻の入り口が凍ったり、息がしにくかったり、髪が凍ったりします。アクティビティ以外の時間はこの寒さならではの実験(濡れたズボンを振り回して凍らせたり、髪をちょんまげにして凍らせたりなどなど)をしていた生徒もいました。
夜は2回目のオーロラ鑑賞。雪上車に乗り、山のてっぺんまで行きオーロラが出現するのを待ちました。恵まれたことに観測用のロッジがあり、その中はとても暖かく、飲み物や食べ物も用意されていました。生徒たちにはカップヌードルが大人気でした(笑)。この日も曇りがちですっきりしない空模様でしたが、グリーンのカーテンのようなオーロラをぼんやりと観測することができました。オーロラをきれいに撮影するには技術が必要ですが、用意してきたカメラやスマートフォンで工夫しながら一生懸命に撮影していました。

4日目

この日はチェナ温泉を後にし、パイプラインやアラスカ大学、博物館を巡ってフェアバンクスに戻りました。フェアバンクスでの夕食は、お店で人気の350gのステーキ。夜はフェアバンクス郊外のロッジで3回目のオーロラ鑑賞でした。この日は晴れていたので、オーロラ出現の期待が膨らみましたが、2回目同様うっすらとしたオーロラしか出現しませんでした。飛行機の時間が早まったこともあり、あまり長く鑑賞することができませんでした。

オーロラは自然現象なので仕方ないことですが、「もうちょっと見たかった!」というのが正直な感想でした。しかし、なかなか訪れる機会のないであろう極寒の地・アラスカならではの体験が数多くできたことは、参加した生徒たちの心の中にしっかりと残ったことと思います。