【選択制グローバル研修】北海道研修


掲載日:2024.10.15

7月29日~8月1日の3泊4日で北海道研修が行われました。

 初日は中標津空港に到着後、あいにくの雨の中、北方領土資料館へ向かいました。資料館では北方領土について歯舞群島の多楽島に住まわれていた方からお話していただきました。生徒たちは真剣にお話に耳を傾け、あまり世間では知られていない部分の北方領土問題について知ることができました。お話が終わってからも講師の方との歓談が和やかに続きました。
 北方領土資料館を後にし、その後は知床横断道を進みました。途中、子鹿に遭遇するという嬉しいハプニングで盛り上がりましたが、降雨による霧が深く、知床峠では残念ながら絶景を見ることはできませんでした。

 2日目は心配されていた天候も徐々に回復し、大型船に乗り込み、オホーツク海の雄大な自然の形状を眺めながら、カムイワッカの滝も見ることができました。海の透明度は高く、深い群青色で、南の海とはまた違った美しさでした。
 クルーズ後は渡辺体験牧場へ移動し、グループごとに鉄板上で焼かれたジンギスカン等の肉や野菜をおいしくいただきました。 昼食後はアイス作りを体験しました。材料を容器に入れ、ただひたすらハンドルを回転させるという“力仕事”を、各班それぞれが協力し合うことにより、見事に完成させることができました。自分たちで苦労の末に作り上げたアイスの味は、格別だったと思います。
 また、乳搾り体験もさせていただき、最初はおっかなびっくりだった生徒たちも、次第に慣れてくると牛の体を触りながら優しく話しかける様子も見られました。 そしてトラクターに乗り、広大な牧場を周りました。 終盤には、牛に餌やり体験。こちらも、最初は怖がっていましたが、牛が一生懸命餌を食べる姿に感動し、楽しく餌やりをすることができました。 生き物の命に直に触れる、貴重な体験ができました。

 3日目ではまず、アイヌコタンのシアターでアイヌ舞踊を鑑賞し、アイヌの文化や伝統を舞踊という形で学びました。その後の講話では、アイヌの人々の歴史やアットゥシの謂れなど貴重なお話を伺いました。ここでも今まで知らなかったアイヌ民族の歴史に触れることができました。「ムックリ」というアイヌの楽器を鳴らす体験もしましたが、なかなか音を上手に鳴らすことができず苦戦していました。
 その後マイナス40℃が体験できるアイスパビリオンに向かいました。アイスパビリオンの施設内はマイナス20℃。その中にマイナス40℃の部屋があります。濡れたタオルを振ってカチカチに凍らせる体験や氷のスライダーを体験し、生徒たちは初めての体験を楽しんでいました。1日の最後には、黒岳5合目までロープウェイに乗り、展望台からは久しぶりの太陽のもと、絶景を満喫しました。層雲峡で開催されていた花火大会も鑑賞しました。

 4日目は、気持ちの良い青空で気温も高く、前日までとの気温差に体がついていかないと言う生徒も見受けられましたが、楽しみにしていた旭山動物園を約4時間かけて見学しました。動物たちが自然の生態に近い形で生活しているところが、さすが旭山動物園!と感じられました。

 この4日間で北海道の自然や文化に触れ、貴重な体験ができました。