2019年 年頭のご挨拶
掲載日:2019.01.01
明けましておめでとうございます。
2019年もどうぞよろしくお願いします。
2018年、下半期に入って目にしなかった日が無かったのは、外国人材の登用に関する国会論議の報道です。いよいよ子どもたちもが深刻な問題と感じ始めてきている少子高齢化。日本の人口縮小・生産労働人口の減少が、本当に現実化していることを実感させるものです。
そうした中、諸外国に比較して依然として、日本の子どもたちの自尊感情の低いことをどのように考えればいいのでしょうか。子どもたちにとっての学ぶことの意味づけは、10、20年後の国内外での就労環境を予測すればなおさらのこと、今までの大人の経験はあまり通用しない、と真摯に再考しなければなりません。学ぶことの結果を、不安な未来社会に生きる中での利己的な意味で求めるのではなく、また功利的に求めるのでもなく、どういう生き方が自分にとって本当に大切なのかを考えつつ、自分の活躍する場を流されずに探すことがこれまで以上に重要になります。
主体的な学びということが叫ばれています。様々に選び取ることがある中で、決して大げさな表現ではなく、自らの使命として何かを自覚すること。示されるがまま、言われるがままに進むのではなく、自分と自分を取り巻く状況を判断しつつ自分の思うことに向かって努力する姿勢が主体性です。
六浦は2019年、さらに考え前進します。それぞれ学ぶことが、それぞれの未来に繋がる道になる教育を目指すことを。一人でも多く、主体的に勇気をもって歩み出させたい。しかし同時に、「隣人を自分のことのように愛する気持ち」を持つことの大切さをしっかりと心に刻んで巣立たせたい。これが、今の日本に求められる教育の使命だと思うからです。
あらためまして、今年もどうぞよろしくお願いします。
2019年1月1日
関東学院六浦中学校・高等学校
校長 黒畑 勝男