カンボジアでの貴重な体験~カンボジア サービス・ラーニング研修~
掲載日:2019.01.11
本校では、子ども達が生きていく10年後、20年後の社会を見据え、主体的で対話的な深い学びを実践しています。
この冬休み、本校で実施している選択制グローバル研修のひとつ「カンボジア サービス・ラーニング研修」が行われました。その実践報告です。
私たちは事前に、カンボジアの歴史や文化などの基礎情報を学び、カンボジアの子どもたち(小学校2校、中学校1校)を対象に、理科実験などの授業を行うため、出発までに『全17回の集い』を開いて準備しました。集いの中で私たちは次のようなスローガンを決めました。
1.異文化の理解と交流を通じ、他者理解を深めることで自己を見つめなおす。
2.安全に配慮し、サービス・ラーニングの意味を理解しながら積極的に行動する。
カンボジアは日本とは文化も違いますし、治安もいいとは言えません。その違いを受け止め、私たちができることは何かを考えました。カンボジアでは、いつもとは違って教える立場になり、緊張しつつも、準備してきた内容を一生懸命こなしました。また、出発前に学校で献品・募金して頂いた品物を袋に詰めてクリスマスプレゼントとして、カンボジアの子ども達へ贈りました。授業後には予定にはなかったサッカーやバレーボールなどの交流会も行い、子ども達と楽しいひとときを過ごしました。
小学校での運動会やプノムダ遺跡近くのいわゆる貧困層の子どもたちとの交流では、子ども達と手をつないだりするほどの繋がりをもつことができました。中には、昨年私たちの学校が訪問したことを覚えていてくれて、声をかけてくれた子ども達もいました。言葉が通じない中で感動の再会を果たしました。また、カンボジアの過去の歴史について学んでいない現地の子どもたちと一緒に、旧ポル・ポト政権下で起こった大量拷問虐殺の史跡を見学し、その恐怖と平和の大切さをともに学びました。
これから、現地で学んできたことや感じたことを参加者全員で行う「カンボジア座談会」でシェアし、事前に調べたことや実際に体験して感じたことや学んだことをプレゼンテーションする準備に入ります。