カンボジアでのたくさんの学び
掲載日:2020.02.06
昨年の12月22日から28日、選択制グローバル研修のひとつ「カンボジア サービス・ラーニング研修」が行われました。
出発までに13回の『参加者の集い』を行いました。「カンボジアの文化を知り、みんなで一致団結して絆を深め合おう」というスローガンを設定し、カンボジアの歴史や文化などの基礎情報を学んだ他、現地の小中学校で行う教育ボランティアの内容を考えました。
カンボジア到着の翌日には、併設されている小学校と中学校で教育ボランティアをしました。小学校では昨年度も別の小学校で行った万華鏡づくりを、中学校ではリトマス紙を使って液体の酸・アルカリを調べる実験をそれぞれ行いました。一生懸命考えてきた授業を、不安と緊張のなか進めていた本校生徒たちも、カンボジアの子どもたちの楽しそうな様子と笑顔を見て、やりがいを感じていました。
その日の午後は新しくなったSATO JAPAN CENTERへ行きました(以前の様子を知っている方は本当にびっくりするくらい広くきれいになっていました)。
センターに通う子どもたちとは、白地の扇子に思い思いの色を付けるアクティビティと、クリスマス会をして交流を深めました。全校生徒から集まった献品の数々を本校のバッグにいれて、子どもたちへプレゼントしました。
24日は、プノンペンからバスで3時間かけてタケオまで移動し、さらにエンジン付きのボートで40分かけてプノムダ遺跡へ行きました。2018年にこの地区にも学校ができ、遺跡を案内してくれる子どもたちのなかにも、簡単な英語のやり取りができる子どもが何人かいました(昨年までは、英語ができる子どもたちはいなかった)。25日は、タケオの小学校で運動会の手伝いと、ビュンビュンごまをつかった授業をしました。こまがうまく回せたときにカンボジアの子どもたちから笑顔がこぼれたのが印象的でした。
タケオからプノンペンへ戻る途中、旧ポル・ポト政権下で行われた大量虐殺の場であるキリング・フィールドへ行きました。翌日には、SATO JAPAN CENTERの子どもたちとともに、拷問収容所であったトゥールスレン博物館にも行き、カンボジアで実際に起きた目を覆いたくなるような過去にふれ、平和についても学びました。
参加した生徒一人一人が様々な想いをもってこの研修に参加し、大きな衝撃を受け、色々なことを学びました。
カンボジアの子どもたちとも、本当に楽しく過ごすことができ、また参加生徒同士も学年の垣根を越えた仲になり、スローガンにある通り「絆を深め合う」ことができたと思います。
出発前から帰国まで、様々なハプニングがありましたが、非常に楽しく実りあるカンボジアでの研修となりました。今後は経験したことや学んだことを参加者全員でシェアし、事後学習で学びを深めていきます。