校長のつぶやき(8)~聖書からの学び~
掲載日:2018.07.09
校長のつぶやき(8)
2018年7月9日
月曜の朝の8時前、教職員の始業前に祈りの時を持ちます。わずかなひと時、『朝の道しるべ 聖句断想365日』(小島誠志著・教文館)を読み、祈りを合わせます。おもにキリスト者教員が集まる貴重な時です。
その日は新約聖書のエフェソの信徒の手紙4章15節からでした。私たちはキリストを知って愛というものを考えさせられ自らも成長する、と読むところです。『朝の道しるべ…』では「愛に根差して」と題されて説かれてありました。
「真理を伝える姿勢について言われています。真理はうまく説明すれば伝わるという性質のものではありません。人の魂を思いやる愛において伝えられるものであります。愛に根差して語ることによって、語るもの自身が育てられてゆくのです。……」(同書186ページ)
何かのことで生徒に正しいことを諭さなければならないとき、教員は悲しい哉、上から目線になることが多いもの。キリストのように純粋にはなれないけれども、若く幼い「魂を思いやる愛において」伝える…。その気持ちを忘れてはいけない。共有したい、あらためて染み入る聖書からの学びでした。